国が大きな予算を動かして本気で取り組もうと全国に働きかけているGIGAスクール構想。もうすでに現場はアップアップで、超ブラック企業としても有名になってしまった学校ですが、まだまだ上から仕事が降ってきます。それはICTにまつわるエトセトラです。英語や道徳の教科化の時にも、「おやおや?それ私たちが教えるんですか?」や「道徳を評価するってどういうこと!?」などの反発もありましたが、世の流れには逆らえません。
そこにさらに、「プログラミングも、よろしく!」ということで全国の小中学生に1人1台の端末を貸し出してICTを活用して取り組みを!!ということが決まっているので、やるしかありませんね。
この記事はこんな教員におすすめ
・校内で役に立てることを身につけたい!!
・ICTをとっかかりに昇進したい!!
・どうせやらなきゃいけないんだったら、最前線で楽しんじゃいたい!
おさらい。GIGAスクール構想とは?
GIGAスクール構想のゴールは『全ての子供たちが「個別最適化された学び」の場を得ること』です。ですので、プログラミングができるようになることは趣旨とは異なります。始まりは、2019年。文部科学省が5年という長期的、段階的に計画したものです。萩生田文部科学大臣は、2021年を「GIGAスクール元年の始まり」と宣言したことで、話題になりましたよね?2021年4月からは、その構想に基づき一人一台の運用など、本格的にスタートしました。
なぜ始まってしまったのか。GIGAスクール構想が必要とされるようになった背景とは・・・
簡単に言うと、日本がICTの面で世界の恥ずかしいくらい遅れをとっているからです。
政府は、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実世界)を高度に融合させたシステムが、経済発展と社会課題の解決を両立する未来社会を「Society 5.0※」と定義しています。
などと、かっこいいことを掲げているのですが、そんなスタート時としてはそんなレベルではありませんでした。PISAの調査の中で、日本は授業中のデジタル機器使用時間が2015年の調査でも2018年の調査でもOECD加盟国の中で最下位です。パソコンの普及率も低いし、インターネットを学習に使用している時間も少ない。
お金の問題というよりも、教える側の感覚の違いなのだと思っています。
そこの根底を変えていくために、スキルアップをしていきましょう!!
GIGA時代に役立つ資格まとめ
こちらの資格は取得したからといって、即昇進につながるわけではありません。むしろ、資格を取得したことを公にすることで、仕事が集まってくることも考えられます。
学校あるある「仕事はできる人のところに集まる」
これは学校に限ったことではないと思いますが、学校ではこれが顕著になります。
明らかに任されている仕事量が多い人と、少ない人がいます。なので、資格をとっても内緒にする方がいいかもです。これは職場の実態に合わせて公表するか、決めてください。
資格の名称 | 取得にかかる時間 | 取得方法 | 費用 | 難易度 |
---|---|---|---|---|
Apple teacher | 2時間 | オンライントレーニングを 受講 | ー | C |
Microsoft認定イノベーター(MIE) Microsoft Innovative Educator | 2時間 | オンライントレーニングを 受講 | ー | C |
Google認定教育者L1 | 5時間 | オンライントレーニングを 受講 | 10ドル | B |
Google認定教育者L2 | 40時間 | オンライントレーニングを 受講 | 25ドル | A |
Microsoft 認定教育イノベーター(MIEE) Microsoft Innovative Educator Expert | ??? | 審査あり(実践報告必要) 年に1度の募集 | ー | S |
Google認定トレーナー | ??? 資格取得後も年に12回のレポートを提出 | 審査あり(実践報告必要) 通年募集 | ー | S |
活躍しているMIEEといえば、前多昌顕先生
MIEEともなると、メディアで取り上げられることがあります。
私の中で一番有名なMIEEといえば青森県の小学校の先生であり、Youtuberでもある「前多昌顕(まえたまさあき)」先生です。
Flipgrid(フリップグリッド)やMinecraft(マインクラフト)などのアプリやソフトを日常的に活用した授業展開をされています。また、その様子をわかりやすくYouTubeにあげてくださっています。
資格はなくとも有名なのは、蓑手章吾先生
蓑手章吾(みのてしょうご)先生は、現在は公務員を辞めてしまいましたが、教育現場では引き続き活躍をされています。「子どもが自ら学び出す! 自由進度学習のはじめかた」という本を出版されていますが、蓑手先生が注目されたのは、休校機関中にスクールタクトなどのICTのツールを使って子供達とつながっていたことだと思います。テレビの生放送にも出演されていました。
まとめ
学ぶことは楽しいこと!と教える立場としても、何かしら学び続けていたいものです。今、主戦力がいない学校では、名乗り出ないにしても、自分のためにも自宅学習してみてはいかがでしょうか。
コンテンツを作っているのが、Apple、Microsoft、Googleと世界で成功している企業です。その企業から学ぶことは多くあるのではないでしょうか。
夏休みなど、時間がある時にぜひチャレンジしてみてください。
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