学校で使えるiPadアプリ8選(生徒・児童・子供向け)【現役教員がオススメ!】教科学習・デザイン・漢字・素数・タイマーなど

ICT活用

一人一台のタブレットの配布がほとんどの自治体で完了している2021年。iPadのアプリは、何を使われていますか?

自治体によっては規制が厳しく、活用しづらいところもあると聞いてきます。インターネット検索で調べ学習を使用にも、「規制されています。このサイトは見ることができません」という表示が出て、撃沈。なんていうことが2020年まではよく聞いていましたが、段々とそこは改善されてきていることを毎日祈ってから寝るようにしています。(冗談です)

今回は、完全にiPadを使用している自治体の先生向けの記事になります。もちろん、保護者の方にも参考になると思います。Chromebookが貸し出されている自治体の先生方、ごめんなさい。

こんな先生におすすめの記事

・iPadに入れるアプリは何がいいんだろうと、悩んでいる先生

・余計なアプリを入れてトラブルが起きてほしくないと考えている先生

・iPadを便利道具して、もっと活用させたいと思っている先生

私自身が使ってみて、使わせてみて「これは便利!」というものをお伝えしてきます。

(2021年8月現在のものです)

児童・生徒のiPadの導入したいおすすめアプリ一覧です。QRコードを添付しましたので、お手元の端末からダウンロードしてみてください。

【NHK for School】どの教科学習にも使える。小学生・中学生もカバー

こちらは、言わずもがなかの有名はNHKさんが出しているアプリなので、すでに端末に入っている学校も多くあると思います。このアプリ、というかサイトの良いところは字幕放送にできるところ。ただし、アプリからではなくインターネットサイトでないと字幕は見ることができないという罠はありますが、とても便利です。イヤホンOKな学校でも、視覚優位の児童は字幕があったほうが追いやすいと思いますので、おすすめです。

見せたい動画一覧を「プレリリスト」として児童に配布

この機能を使うことで、複数のおすすめ動画を児童に配布し、それぞれが気になったものから再生することも可能になります。

調べ学習をさせるときに、インターネットという無限に広がる荒野に子供達をおっ放すことで路頭に迷ってしまった子供を目の当たりにしたことはないでしょうか。私はあります。

そこで、この機能を使って、「この中から、調べてわかったことをまとめよう」とすると限られた条件の中でも児童が自ら学習課題を立てて考えることができます。

【常用漢字筆順辞典】書き順の確認ならこれ。読みも熟語も

漢字の指導のときに、プロジェクターやデジタル黒板などに映し出して一画一画筆順を確認するのに、とても便利だし、わかりやすいです。習字の導入にもいいですね。

これを児童用の端末に入れることで、自分で調べて勉強することもできるので、私は児童用にも入れることをおすすめします。

常用漢字筆順辞典

【Canva-インスタストーリー,SNS投稿画像のデザイン作成】

canva

まず読み方ですが、「キャンバ」です。

プレゼンテーションソフトとしてMicrosoftのパワーポイントを使用している自治体は多くあると思います。このアプリを使うことで、とても簡単にオシャレ度の高い、見やすいものが出来上がります。

かなり多くのテンプレートと素材がもとも入っているのですが、それに自分で撮影した写真を組み込むことができます。

対象学年としては小学校5年生以上であれば使いこなせます。実際に、担当している児童に使わせてみましたが、すぐに作品を作れていました。現代っ子は、飲み込みが早いです。

学校向けのアカウントで登録することで、本来は有料アカウントでないと使えない機能が使えるように!

こちらは、メールアドレスを登録することでクラウド上で作品履歴を残すことが可能です。児童一人一人に勝手に登録させるのではなく、canva for educationに先生が学校を通して登録することで、使用することができます。もちろん無料です!

【Swift play ground】プログラミングを学習させたいなら、スクラッチよりオススメ

‎Swift Playgrounds
‎Swift Playgroundsでは、楽しみながらプログラミングを学び、本物のAppを作ることができます。“コーディングを始めよう”では、説明に従ってインタラクティブな問題に取り組み、“Appの作成を始めよう”では、Appを作成するための基礎を身につけます。さまざまな課題やサンプルを試すことで、ユニークなコーディン...

スクラッチをプログラミング学習に導入されている学校は多くあると思いますが、スクラッチはできる放っておくと、ゲームをするためのソフトになってしまします。

友達の作ったゲームをやってみる、などという体験を通してプログラミングの面白さに触れることももちろん学習のうちなのですが、私の勤務校ではそれが悪い方に転がってしまい、ゲームばかりする児童が増えてしまい大変なことになった、という失敗経験があります。

そこで、ゲーム感覚で学べるものがないかと探していたときに、所用でApple Storeに寄った際に知ったのがこちらのアプリでした。アップルさんが公式で出しているもので、進めていくと高校レベルのプログラミング的思考を学ぶことができるようになっています。

キャラクターも、欧米らしいほどよくキモ可愛い仕上がりになっているのも、私のお気に入りです。

【Think!Think!シンクシンク 思考力が育つ教育アプリ】算数的思考を高めるなら

【Think!Think!シンクシンク 思考力が育つ教育アプリ】

◆シンクシンクの5つの特長

特長1:「思考センス」育成に特化

特長2:アプリの特性を最大限に活用

特長3:夢中で「遊ぶ」感覚で取り組める

特長4:1日10分だから、習慣化でき、保護者の方も安心

特長5:小学校受験・中学校受験にも効果的

apple APPより

こちらは、有料アカウントですとどんどん進めることができますが、無料アカウントですと1日1プレイとかなり限られる仕様になっています。さらに遊べるコンテンツも限られてしまいますが、無料でも十分考えるのが楽しめる作りになっています。

しかも、勉強的なアプリなのに、時間制限がありやりすぎ防止機能がもともとついているなんて、めちゃめちゃありがたいです。

【Panasonic Prime Smash!】素数や素因数分解を学べる

Panasonic Prime Smash!

こちらはもともと、お台場・有明にあるリスーピアという施設にあったアクティビティをアプリにしたものだそうです。

パナソニックが運営する「リスーピア」とは・・・

パナソニックセンター東京内にある施設です。正式名称は「RiSuPia(リスーピア)」。コンセプトは、「理数の魅力に、エンジニアリング、テクノロジー、アートの分野を融合」というめっちゃ知的好奇心をくすぐる施設となっています。

コロナ前は教え子たちは連休などに家族で遊びに行った話をよくしてくれていました。知的に高い人たちにとっては最高なエンターテイメントなようです。

料金
料金 無料(3階は有料)

住所
〒135-0063
東京都江東区有明3丁目5番1号

電話
代表電話:03-3599-2600(受付:火曜日~日曜日 10時00分~18時00分)

学校教育団体専用電話:050-3380-8000(受付:火曜日~金曜日 10時00分~18時00分)

交通
りんかい線「国際展示場駅」徒歩2分
新交通ゆりかもめ「有明駅」徒歩3分

大人も楽しめる素因数分解ゲーム。素早さと計算力の両方が必要

まず、素数がなんなのかがわかっていないとゲームを楽しむことができない。その説明もきちんとアプリの中でしてくれる画面がある。

小学校5年算数「整数の性質を調べよう」から使える

小学校で使うものと言ったら、2〜19くらいの素数になると思う。しかし、このゲームはかなり大きな素数も登場するので、大人でも「どっちだっけ?」となるような仕掛けになっている。「443」がいきなり出てきて素数かどうかを瞬間的に判断するとか、大人でも難しいはず。(私だけじゃないはず。汗)

自分のクリアできた素数は「コレクション」としてどんどん溜まっていくようになっている。

ホーム画面はこちら。

集めた素数の数に応じてステージ(アプリ内ではモードと呼ばれている)を進めていくことができる。

大人であれば5回くらい遊ぶとハードモードが解放された。

授業のはじめの2分間、毎回これをモジュールとして取り入れたら、かなり数的感覚は養われるのではないかと、私は思います。

【ねずみタイマー】LITALICOが開発。視覚的に残り時間を把握

ねずみタイマー

このアプリはアイコンからもわかるように、食いしん坊のねずみがリンゴを10秒に1個ずつかじりながら進んでいくことで、残り時間を表現してい流ものです。

開発元のLITALICO(リタリコ)とは・・・

発達がゆっくりなお子さんなどを支援するための仕組みを作っている会社です。「障害のない社会をつくる」をモットーに、一人一人の発達に応じた幼児教室・学習塾などの教育サービスを行なっています。

そんなLITALICOさんが作ったものなので、視覚的にわかりやすいものになっています。こちらは、設定する時間を選ぶ画面ですが、長さに応じて丸の大きさも変わっています。

【ルーチンタイマー】繰り返しやることを教えてくれる上に、カウントダウンまで

ルーチンタイマー

「今から〇〇分間△△を行なってください」と、時間や内容を入力しておけば喋ってくれるというアプリです。さらに、やることを複数個入力することで、「ランドセルの中身を机に入れる(3分)→ランドセルをロッカーに入れる(2分)→名札をつける(2分)→水飲みトイレを済ます(5分)→朝の会まで読書(15分)」などと設定することができます。早く終わるとスキップすることができるので、個別支援が必要な児童には最適です。一つ一つ、「できた!」という達成感を味わうことができます。

さらに、「残り2分です」「残り1分ですとカウントダウンまでしてくれます。

全部終わると「終了です」というアナウンスまで。

これは児童向けにも使えますし、教員も使えます。

例えばペアトークで、「まずは廊下側の人が話し手となって2分間やった後に、30秒ふりかえりの時間をとって、次は窓側の人が2分間話し手になった後、最後に30秒ふりかえりをする。その後、2分間気付いたことをノートに書く。」

という指示を出すときにも使えます。視覚的に流れを把握させることもできるし、残り1分のアナウンスもしてくれます。はい、便利!

まとめ

星の数ほどあるアプリの中から、実際に使ってみて便利なアプリを紹介しました。いきなり児童に使わせるのではなく、もちろんご自身で楽しんでから学校への導入の検討をしてみてください。

とにかく、子供達の吸収力の高さはすごいです。よりより学習環境を整えるために、教員も日々アップデートしていきたいですね。

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