教員がアップデートするために夏休みにすること7選としてはいけないこと

仕事術

8月というカレンダーを見るだけで「あー、夏休みが終わるカウントダウンが始まる・・・」という憂鬱モードが発動してしまうのは、私だけではないはず。

始業式まで残り〇〇日。ドキドキ、ザワザワ。

この記事はこんな教員におすすめ
・2学期、もっとクラスをよくしたい
・教員人生をより充実させたい
・時間がある夏休みのうちのしっかりと知識の財産を貯蓄しておきたい

アップデートするためにやること①1学期のふりかえり

子ども達には必ずと言っていいほどさせているふりかえりを、このタイミングで教師自身もします。

PCDAという、昔流行った言葉を借りると、

P(プラン:計画)が1学期のカリキュラムマネジメントや週案

D(DO:実行)が実際にやったこと、記録、子供達の成長・評価

C(CHECK:確認、ふりかえり)これが夏休みにやること

A(アクション:改善)が2学期やるべきこと、ポイント

ですね。

ふりかえりの視点①授業

授業も昔のように、「トークアンドチョーク」だけでは許されない時代になりました。GIGAしてますか?

とはいうものの、教師のICTスキルを高めることも重要ですが、1学期渾身の授業は何回できましたか?

私は、校長先生が参観する予定の授業は略案を書いて提出しなければいけないので、それは気合を入れたし、学校公開も頑張ったつもり。あとは、、、まあ想像にお任せします。

子供達の反応は?成長できた点は?子供達の成長と課題から、教員自身の授業のふりかえりができると思います。子供達のテストの出来が悪かったのは、何かわかりづらいところがあったのかも知れません。または、子供達の実態に合っていなかったのかも知れません。

指示が悪い、発問が悪い、または難しすぎた?など原因を振り返るのが大事です。

教え子の中には、高学年でもかけ算がすらすら言えない、または間違っている人は毎年必ずいます。足し算、引き算を指を使っている人や、間違っている人なども絶対にいます。そういう児童に対して、どこまで伸ばせたか。伸ばすことができなかった先生も、「できていないということを自覚させられた◎」「一緒に練習した◎」など、つい課題ばかりが目に行きがきなのがこの職業の特性ですが、ぜひご自分の実践に花丸をつける瞬間も忘れずに!できたこと探しをする習慣は、子供にも付けさせたいものですから、日々大人もやっておくことが大事だと私は考えて、行っています。

ふりかえりの視点②教室環境

教室環境=学習環境でもあると考えています。

壁面掲示は剥がれていないか。

ただの壁紙と化していないか。

知的ポートフォリオとなるような掲示になっているか。

ワックスは?(学校によっては、業者さんがかけてくれるようですが、自分でかけることもを大いにあります。先輩に教わってかけ方もマスターしましょう)

机の配置はこれでよかったか?

など、学習しやすい環境だったか振り返ってみましょう。

ふりかえりの視点③学級経営

学級経営の中には、生活指導、授業、特活、当番、子供同士の繋がり、教員と子供の繋がりなどさまざまあります。自分が何に、重きを置いてきたのか、偏っていなかったか、など指標を立てて振り返れるといいなと思います。

アップデートするためにするために、読書で専門性を高める

これは、勉強法や、起業術などのビジネス関連の本の中にも必ず出てくるのですが、とにかく本を読めと。専門性を高めたい分野の本を10冊読むだけで、他の人よりも群を抜いて詳しくなれる!専門家になれる!なんて書いてある本はザラです。なんの分野の専門家になるのか?というテーマを決めて、読んでみたらいいと思います。

  • 学級経営
  • 教科(国語、算数、理科、社会など何かに絞ってみる)
  • アイスブレイク、関係作り
  • 思考フレーム
  • 板書

などなど、なんの専門家になるのかテーマを決めるのも良い、とりあえず本屋さんの教育コーナーに行って、何冊も手に取ってみてピンとくるものを買ってみるのもいいと思います。

本屋さんで新品を買うのもいいですし、有名な本を図書館で借りるのもありです。または、中古本をブックオフやメルカリで購入するのも大ありです。

読書は、最初っから最後まで一字一句漏らさずに読もうとしなくて大丈夫です。その本から、何を知りたいのか、問いを立てて読むことを強くお勧めします。

というわけで、読書を大量にする前に読書術についての本を読むことをお勧めします。

「ものの見方が変わるシン・読書術」渡邉康弘著あたりは、お勧めです。私は学級文庫に置いて子供達にもお勧めしました。

アップデートするために、家を整理整頓・掃除をする

「机の上が綺麗な人は、頭の中もスッキリしている」なんていうことはよく言われますが、同じように家も整理すると、いいらしいです。

これは我が家は永遠の課題でもありますが、とにかく普段在宅時間が短いので掃除や整理整頓まで手がまわりません。勝間和代さんも、「家の片付き具合は在宅時間に比例する」とおっしゃっていました。日頃、遅くまで職員室で仕事をしていて家が片付いていない場合は、夏休み一気にリセットするのはマストです。私は、家族の手を借りること、そしてプロの手も借りちゃいます。

「暮らしのマーケット」というサービスを利用して、プロにきてもらいます。これも夏休みだからこそ日程調整もしやすいのでお勧めです。ダスキンなどの大手に比べて、料金もめっちゃ安いです。

アップデートするためにリフレッシュする。しっかりと年休(有給消化)を取って、心と体を休める。

これは、教員に限ったことではありませんが、休める時に休まないと戦えません。(え、何と戦うの??)

公務員は毎年20日の有給をもらえます。(制度としては)さらにそれを、次年度に20日まで繰り越せるので最大40日の有給をもらえます。(制度として。)そのほかに、夏季休暇として5日間休めます。さすが公務員!福利厚生が手厚い!!なんていうのは、あくまでも制度上の数字です。実際には、全然消化できずに消えて無くなる有給が多くあります。

一般的な企業で、ここまで有給取得率が低いとこのご時世、担当の部署の方から指導されるレベルです。

しかし、夏休みなどの長期休暇以外で有給を取ることはとてもレベルが高いので、計画的に仮病する方もいるくらいです。中には、子供の運動会だから休みたいと申し出たのに、「学校公開なんだから出勤してもらわないと困る!」なんて言われて泣く泣く出勤する方もいました。(←もはや違法では。汗)泣ける。

しかしですよ、有給は権利ですし、休んだ方が絶対にいいです。パフォーマンスが落ちますから。

教員あるあるとしては、「どうせ有給なんて消化できないから、夏休みほとんと年休申請をして、フラッと学校に来て仕事して、適当に帰ります。」というおばけ出勤をしている人がいます。これは若者、ベテランを問わず。

私は絶対にこれはしません。年度末にどんな病気をするやも、家族に何があるやも知れないので、年休は大切に取っておきます。なので、年休は休むときにだけ、申請して使うようにしています。(あ、当然のことを堂々と言っていて、恥ずかしくなりました。あは)

アップデートするために、研修会に参加する

研修といっても、自治体主催のものではなく、勢いのある教員の方々が主催している自主研究会は夏休み乱立していると言っていいほど、開催されています。

以前、私は「明日の教室」という出版社が主催しているものや、サークルにも参加していました。(諸事情で脱退しましたが。汗ダク)

他にも、北海道の堀博嗣(ほりひろつぐ)先生や大阪の金大竜(きむてりょん)先生の講座などには足繁く通いました。堀先生は中学校の先生ですが、道徳や国語、学級経営など小学校でも活用できることをたくさん教えてくださいました。

最近では、Twitterやクラブハウスなど、SNSを中心に活躍されている教員も多く、出版されている方はオンラインで勉強会を開催されていることが多くあるので、ぜひ調べて自分に知りたいこと、自分に合いそうかなどリサーチしてみてください。

夏休みにこれだけは教員がしてはいけないこと

若い頃、初任の時になどやりがちなのが、「とりあえず毎日学校に行くこと」ですが、これはダメ、絶対!

仕事に対する熱量が高いのもわかるし、家にいてもやることないんで、とか言っている若者がいましたが、「もっと、外に世界を広げようよ!」ということを伝えています。

夏休みの自由研究的に、教員なりに何かにチャレンジするなり、深めるなりすることが、いつか授業で役に立つと思います。

何か別の資格の勉強をしてもいいし(英語、ICT、簿記など)、または料理について幅を広げてもいいし、どこかに出かけられないご時世でも、家の中でもオンラインでできることなんて山ほどあります!!

まとめ

いくつになっても学び続けるのが教員の宿命ではあると思いますが、時にはしっかりと休んで緩急つけて長く働いていきたいですね。なんせ、我々には60歳になる頃には定年なんて撤廃されてますから!

福利厚生の制度をうまく活用して、公務員である恩恵を受けつつ、心身ともに大切に、さらに家族も大切にしながら、教員人生を歩んでいきたいものです。

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